2011年6月17日金曜日

蓄電池の選択方法

蓄電池の選択方法の前に、我が社のインバータの特徴を簡単に記述します。


トランス式のため
大手のインバータよりも大きなサイズになります。
 おおよそ「D:50、W70~80、:H100~120」

容量は10kva~50kva、また、それより大きいものも対応可能です。

トランス式の特徴


トランスの結線を変更することで単相三線式と単相二線式を変更できます。
緊急時や、必要にあわせて変更可能です。

単相三線式の場合、分電盤へそのまま接続できます。
ただし、電力会社に許可をとる必要があります。
もしくは、自分専用の分電盤を用意する方法もあります。

大手のインバータですと、

200V(商用+自立用)を出力する仕様になっているため
自立運転のみで使うと半分の100Vになります。商用の100Vは遊んでいますね。




要するに、例えば、30Aであれば

商用と、自立に使うときは合計電圧200Vなので6Kwになりますが
自立のみで使用すると電圧が100Vになり、3Kwになってしまいます。


トランス式ですと線が出ているため自立運転にした場合
商用も、自立用に合算できますので、フル活用できます。



また、単層二線式で使う場合は
分電盤へそのまま接続できないための、分電盤の修正が必要になります。



以上が、インバータの特徴になります。


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ここから蓄電池の選択方法を記述します。


太陽電池の最大出力電圧が約220Vですので
12Vを16直列につなぎ、220Vに近づける方法をお勧めしています。
(12Vの蓄電池は、満杯で14Vになりますので14V×16=224V)


また、交流電圧100Vを出すにも200V以上が好ましいです。

理由は、
交流電圧100Vの波高値が141.4V、
パワー素子等のドロップ(2~5V)、
蓄電池の放電((14-11V)×16直列)を考慮すると
おおよそ200Vになります。
(家電の許容範囲は101±6Vなので、空近くまで使っても家電の性能に影響を与えません)



大手のインバータですと、今のところは、過充電、過放電の制御がないですが
うちのインバータでは、その制御がついています。

鉛蓄電池の仕様は、満杯を14.4V,空を10.8Vです。
それより過充電、過放電を行うと蓄電池の寿命を縮めます。


選択する容量ですが30Aで10時間使用したい場合は
30×10=300Ahなどというように選択します。
蓄電池の電圧を220Vとすると
30A×220V=60Kw
よって、30Kw使用続けた場合にも、10時間持つようになります。


毎月の電気代、天候リスクから計算し、選択できると思います。


また、さきほども記述しましたが、
蓄電池は振幅を深くつかわないほうが長持ちします。

なので、蓄電池の振幅を浅くつかうようにイバータの振る舞いを調整することで
寿命を延ばすことができます。
ですが、振幅を浅くつかうということは、容量の計算が変わるため増設の必要が出てきます。

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